まんが日本昔ばなし(第2期)
それは、遥かなる昔話を現代の“映像絵巻”として蘇らせた、
日本アニメ史におけるひとつの伝説である。
民話を題材に、毎回異なる語り口で紡がれるこのテレビシリーズは、
オムニバス形式という独自の手法を採り、
時代を越えて数多の視聴者の心を揺さぶってきた。
この作品の大きな特徴は、
一話ごとにスタッフが総入れ替えされるという挑戦的な構成。
それゆえに、各話はまったく異なる表情を持ち、
色彩も、線の揺らぎも、物語の呼吸すらも変化し続けた。
“統一”ではなく“多様”を選び取ったその姿勢は、
のちのアニメーションにも影響を与えたが、
その寿命と成功において、この作品に並ぶものはなかった。
作画や演出には、日本アニメ界の重鎮たちが名を連ねた。
杉井儀三郎(すぎい ぎさぶろう)、芝山努(しばやま つとむ)、
古沢日出夫(ふるさわ ひでお)、りんたろう、ひこねのりお――
その一筆一筆が、まるで語り部のように視聴者へと物語を届けた。
時とともに新作の制作は止まり、
やがて再放送が中心となるも、
なおその語りは、今なお放送の灯を絶やさず続いている。
静かに始まり、深く沁み入り、
一話ごとに姿を変えて心を打つ。
それは、まるで千変万化の語り部が織りなす、
現代の口承文化とも言える珠玉のアニメーション作品である。
詳細情報
制作会社
- Group TAC
放送期間
- 1976年1月3日〜1994年8月27日
放送情報
- 完結
ジャンル
- ファンタジー
シーズン
- 1976年冬アニメ
再生時間
- 25分