るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―追憶編
維新の嵐が吹き荒れる直前の時代――孤高の剣客・比古清十郎(ひこせいじゅうろう)は、流浪の途上で、山中を襲う山賊の群れと出くわす。奴隷を載せた荷車を襲撃するその惨劇のただ中、清十郎は剣を抜き、命ある者を一人でも救おうと奮闘する。だが、救えた命は、たった一つだけだった。
彼はその子に、近くの村に向かって助けを求めるよう言い残し、姿を消す。数日後、ふと心に引っかかるものを覚えて戻った清十郎の目に映ったのは――奴隷たち、そして彼らを殺した山賊たち、それぞれのために丁寧に掘られた無数の墓標だった。
その小さな手に宿る、剣とは異なる“力”を見た清十郎は、子を弟子とし、「剣心(けんしん)」という名を授ける。すなわち「剣に心を宿す者」。そして彼に飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)の奥義を授けることを決意する。
こうして、一人の少年は、剣に生き、剣に迷い、やがて「人斬り抜刀斎(ひときりばっとうさい)」として時代にその名を刻むこととなる。
『追憶編』は、理想と現実の狭間でもがき続けた緋村剣心(ひむらけんしん)の、哀しみを帯びた過去を静かに紐解く、血と涙の記憶である。
詳細情報
キャラクター・声優
緋村剣心
涼風真世
雪代巴
岩男潤子